テクノラチス (鉄筋による柱 - 梁フレーム構造) の開発
このテクノラチス工法は「みなとみらい博覧会」では全会場で広く採用されました
テクノラチスは梁および柱とも鉄筋のみで構成されています。経済崩壊(バブル)前、住友商事鉄鋼事業部から「鉄筋(丸鋼)が供給過多で錆びて野積みされている、これを何とか利用できないか」という依頼があり、弊社代表・善利博臣の専門であるクロスワイヤー溶接(プロジェション抵抗溶接)による構造を考案しました。
それまでに東南アジア(主に香港、シンガポール)の高層鉄骨建築(200m前後)の競争入札で、如何に軽量化出来ないかを争ってきた事も経験にあり、軽量化も興味のあるテーマでした。
このフレームの特徴は、鉄筋とベンダーと抵抗溶接機のみで製作可能で、溶接条件のみを決めれば、溶接工という職能を必要としないところにあります。またプロジェション抵抗溶接はアーク溶接のような溶接(熱)変形を伴いません。鉄筋の切断と曲げ加工のみで製作できるという利点もあります。
テクノラチスの応用例
大鰐スーパーガーデン (青森県大鰐町)