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グッドイヤ ( Charles Goodyear 1800-1860 米国 技術者 )

グッドイヤは米国のNew Haven of Connecticut で生まれ、父親と金物類の販売などを仕事としていましたが、会社は1830年に倒産し、負債のため刑務所に入っていた時期もありました。 その後、ゴムの改良の研究に取り組みました。 

大航海時代のコロンブスが持ち帰った生ゴム( natural rubber、India rubber )は、常温では柔らかすぎ、復元力もなく、また低温下では伸びが無く脆性的な材質で、今のゴムの性質を持ち合わせていませんでした。 グッドイヤは貧困の中、多くの実験を試み、過労の中暖房用のストーブの前で眠り込み、ふとした事でゴム液の中に硫黄( sulfur )を溢してしまい、ゴム液が硬化しているのに偶然気づきました。硫黄の硫化効果( vulcanization )の大発見でした。  

生ゴムの樹液、乳樹脂の主成分はgutta(炭水化物)である。 生ゴムは産地により呼び名が異なり、コロンブスが持ち帰った生ゴム( caoutchoue )は南米産のゴムの木( Manikara bidetata )の樹液、乳樹脂( latex )ですが、生ゴム( gutta percha )はマレー地方産のゴムの木( palaquium gutta )の樹液、乳樹脂からも得られ、こうした生ゴム( balata、caoutchouc、chicle、gutta-percha )はすべて各産地のゴムの木のnatural latexesから採取されたものである。 

現在は、合成ゴム(化学的合成)ではない生ゴムは亜熱帯のメキシコ、中南米諸国で栽培により採取されており、商業用ベースとしては、Parà rubber ( Heavea brasiliensis )、guayule( parthenium argentatum )が利用されている。 Vulcanizationは化学的には生ゴム( natural rubber )の単量体( monomers )を硫黄を加硫することにより、単量体分子を化学的につなぎ合わせ( chemical links)、重合体( polymers )として、天然生ゴムの材質を常温での弾力性、復元力、また低温下での硬化、脆性を材質的に改良している。 グッドイヤはこの特許を取得し、米国、欧州に販売を行ったが、生前には認められず、貧困に追われ失意の内、家族とも別れ、逝去することになる。

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